地図作成におけるまとめ

地図を5万分の1や2万5千分のl地形図のような一般図と、自然・人口・経済・産業・交通・文化などの何らかの主題(テーマ)をもった主題図とに分けた場合、どちらかといえば、一般図を扱った本の方が多く、また、地図を作る側(描く側)と使う側(読む側)とに分けた場合、どちらかといえば、使う側(読む側)のための本が多かったように感じています。5万分の1地形図の利用法(読み方)を解説したような本がその代表例と言えるのではないでしょうか。

それに対して、今回ご紹介する内容は、どちらかといえば主題図を対象とし、そしてそれを作る側(描く側)から解説しようと試みたものです。

ここ十数年の聞に、地図を描く手法は飛躍的な進歩を遂げ、製図作業のデジタル化が進みました。現代では学生が論文に添える地図を描く場合にも、かつてのように丸ベンやパイプペンで手描きするのではなく、パソコン、スキャナやさまざまの描画ソフトを利用して描く場合が多くなっているようです。

また、今から十数年前まで、中学校や高等学校の地理教科書は多くの頁が一色刷りで、限られた数の頁だけ赤か青を加えた二色刷りという体裁だったのが、今ではしだいに全頁が多色刷りに変わりつつあるようです。一般の刊行物でもカラーを用いた地図の掲げられる頻度がしだいに高まっていると感じられます。急速に普及したコンビューターの世界はフルカラーが基本です。

まずは地図の彩色について。色の成り立ちの基本から色の三属性、色のイメージについて説き、地図彩色の法則についても述べます。もう一つは、描画ソフトとして最も一般的なソフトによる地図製図。デジタルマッピングというとき、その概念は非常に広い。その広い概念をカバーするのがGIS(Geographical Information System)ですが、すでにすぐれた解説書もあり、今回は別のデジタル製図の方法として、ドローイングソフトをとりあげます。そういった描画ソフトの解説書は非常に多いが、地図について言及したものは意外に少ないと感じます。そこで今回は地図の製図に限定し、その流れに沿った解説を行ないます。

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